歯周病
衛生士が一緒に歯周病治療に向き合います
当院は、担当衛生士が個々にあった治療プラン、ケアプランを作成し、患者様と一緒に歯周病と向き合います。
歯肉の健康状態はその人の生活習慣、精神状態をよく反映しています。
そのため「歯が磨けていませんよ」といった指導的なケアではなく、患者様の社会状況、精神状況まで把握できるカルテを元に一緒に治療に向き合います。
歯周病の進行状況
-
- 健康な歯ぐき
- 歯ぐきはピンク色でひきしまっています。
歯を支える骨などの歯周組織も健全な状態です。
-
- 歯肉炎
- 歯ぐきだけの炎症で、歯ぐきが腫れて赤くなり、出血しやすくなります。
歯を支える骨にはまだ炎症は波及していません。
-
- 軽度歯周炎
- 歯ぐきの炎症が進み、浅い歯周ポケットができます。
同様に、歯を支える骨の破壊も始まります。
-
- 中度歯周炎
- 歯を支える骨の破壊が進み、歯がぐらつきだします。
また、腫れたり化膿しやすくなります。
-
- 重度歯周炎
- 歯を支える骨がほとんど無くなり、著しくぐらつき、咬めなくなります。
歯周病の原因
歯周病の一番の原因は、歯垢(プラーク)です。
歯や歯ぐきの周りにベタベタと付いている白いものです。
これはバイ菌のかたまりで、虫歯菌や歯周病菌をはじめとするさまざまな微生物がかたまったものです。
プラーク1mgの中には、1億個の微生物がいるともいわれています。
このような細菌の集合体を「バイオフィルム」と言い、これらはネバネバした分泌物で守られているため、抗生物質や殺菌剤なども効きにくくなります。
そのため、バイオフィルムの中の歯周病細菌が活発になると、歯周病が発症したり悪化したりしてしまうのです。
プラークの除去
歯周病の原因となる歯周病菌を減らす為には、毎日のていねいな歯みがきでプラークを除去していくことが必要です。
みがき残しをなくすために、効果的な歯みがきの方法や、歯間ブラシのような口の中の状態に応じた道具の使い方を身につけていただくことが重要です。
しかし、歯ブラシでは落としきれない頑強なバイオフィルムという構造体が歯にこびりつくことがあります。これを除去するためには定期的に専門的なクリーニング(PMTC)を受けていただくことが必要です。
歯周病の治療
歯周治療を希望して来院される患者さんの多くの場合は、歯周病の何らかの症状がすでに現れており、かなり病状が進行しているケースが多く、治療に要する期間も長くなります。
治療は早く終わるにこした事はありませんが、じっくりと腰を据えて治療を受ける心構えを持つ事が最も重要です。
また、歯周病は本人に自覚がないままに進行するという病気でもある為に、私たち歯科医院では歯周病が進行していると思われる患者さんには、十分に歯周病に関する説明を行ない、治療の必要性をお話しております。
こんな方に、歯周病治療をおすすめします
- 歯の汚れが気になる
- 歯茎が腫れている
- 口臭が気になる
- 仕事で人と話す機会が多い
- 最近歯が動いている感じがする
- 歯みがきで出血が多い
歯周病治療について、ドクターよりアドバイス
自費クリーニングと歯周病の治療の違い
自費クリーニングと歯周病の治療内容は似ていますが、意味合いが違います。
自費クリーニングは基本的には健常者、軽度歯肉炎の方(ホームケアで治せる程度)と歯周病治療が終了し安定した方を対象としたメンテナンスです。
口腔内の環境が安定していない方は、歯周治療が必要です。治療費は口腔内の状況により変わります。料金表をご参考ください。